4大かにの種類
よく食べられる、主な4大カニについて、特徴や旬の時期、食べ方などはこちらでご確認ください!
タラバガニ
脚の直径が5cm以上もある大きなカニ。甲幅は25cmほどで、脚を広げると1mを超える。オホーツク海、ベーリング海、アラスカ沿いで獲れる。
オホーツク海は1月~2月、流水とともにプランクトンが大量に増えるので良い餌となり、オホーツク海のタラバガニはおいしくなります。ただ、4月~5月は産卵期と重なることから禁漁になってしまうので、味が良く漁量が安定する夏が食べるのに適しています。
アラスカ産やベーリング海では冬が旬、オホーツク海で獲れるロシア産や北海道産は春から夏が旬。
通販のタラバガニは、船上で高い技術方法による急速冷凍でおいしさを保てる。長期間の保存も可能だが3年が限度くらい。
味は少々淡泊だが、身が多く繊維質がしっかりしていて、食べ応えがある。かにをいっぱい食べたい!という要求が満たされます。かにみそはないので、食べません。
茹でてそのまま食べるのがおいしい。身が大きいので焼きガニでも食べ応えあり。鍋料理にしても、旨味が抜けにくいので良い。ただ、体が大きいため値段も高めになる。
脚だけで売られることが多く、脚0.5kgで大人一人分くらいになります。
ズワイガニ
ズワイガニは、タラバガニに比べて甲羅も小さめで脚は細長いです。
日本海、オホーツク海、北太平洋、カナダ、ベーリング海域で獲れる。
資源保護のため猟期が決まっており、日本の地域では、新潟から北は10月~5月が猟期。富山県から西では、11月初旬から3月までなので、この時期が旬です。
北海道のオホーツク海での旬は4~5月で、もっと北の地域では春先~初夏が旬。
なので、ズワイガニは真夏以外は一年中、地域によって旬があり、おいしいものが出ているといえます。旬のときはおいしいうえに多く出回り、値段も安くなるので、食べるなら旬の時期でしょう。
味はカニ本来の旨味が良く出ていて、上品で甘みがある。濃厚なカニみそもおいしい。
濃厚な甘い旨味を味わうなら生がいちばん。かにしゃぶ、お刺身がおいしいです。鍋物にするとおいしい旨味が出て、雑炊もとても良い味のものができます。
ズワイガニは、さらに
- 本ズワイガニ
- オオズワイガニ
- ベニズワイガニ
と3種類に分けられる。本ズワイガニ→大ズワイガニ→ベニズワイガニ、の順においしいとされています。ベニズワイガニは一番グレードが低く、缶詰などにされることが多いです。
本ズワイガニの中でも、獲れる地域によって鳥取、兵庫、島根は松葉ガニ、福井の越前ガニ、京丹後市で獲れるものはタイザガニと呼ばれ、その希少性や極上の味であることから、ブランド化していて、高価ですが人気があります。
さらに、ズワイガニには黒い粒子(カニビルの卵)が甲羅に付着しているものがありますが、脱皮後の時間が長く、身入りが良いものとされ、これも高価になりますが極上の味です。
大人一人分は300gくらいになります。
毛ガニ
北海道が代表的な産地。で、春はオホーツク、夏は噴火湾、秋は釧路、冬は日高、と獲れる時期がそれぞれあり、一年中旬の時期といえる。
一番おいしいといわれるオホーツク海の毛ガニの旬は4~7月。この時期のオホーツク海の毛ガニは、冬の流水により栄養豊富なプランクトンを食べた魚介類を餌にするので、太っておいしくなります。
また、厳しい寒さの中で育つと、身がしまり濃厚なカニみそがたくさん詰まって良質になると言われています。
ズワイガニやタラバガニに比べると体が小さいため、食べるところは少なめだが、身もカニみそもたくさん詰まっていて、凝縮された旨味が繊細な味。
茹でて三杯酢などにつけて食べるのが一般的。カニみそは一番おいしいところなので、甲羅焼きにするとなお良い。
身を食べ終わったら、殻を味噌汁や鍋に入れるとおいしい出汁が出て、さらに堪能できる。
1匹で大人1〜2人分。
花咲ガニ
水揚げ量が少なく希少なカニで、日本では釧路、根室が唯一の漁獲地。釧路は3月〜7月、根室では7月〜9月が猟期。
油の乗った濃厚な味で、エビに近い味とも言われます。
オスはカニ身がおいしく、メスは卵がおいしい。
身を食べるなら茹でガニ、焼きガニで。カニ鍋、味噌汁など汁物にすると、独特の風味の濃い旨味が出て、また味わいたい!とやみつきになる人が多いとか。
おいしく食べるための解凍のしかた
一番おいしい旬の時期に水揚げし、正しく冷凍処理されたカニはおいしいです。
冷凍されたカニを解凍するときは、室温ではなく、冷凍室から冷蔵庫に入れ直してゆっくり時間をかけて解凍します。
解凍には1日くらいかかります。食べる分だけ解凍します。
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